みどり薫る花まつり

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なにか結果を出さなきゃ……と焦るあまり、すなおに絵を描けなくなっている自分がいました。

SNSでも、反応ばかり気になってしまって、素敵な人たちがたくさんいるのに、勝手に作品を投稿するのを恐れるようになっていました。

ああでもない、こうでもない、いいものを作らなきゃ……と頭を悩ませるうちに、いつしか気軽に絵が描けなくなっていました。

今でも絵を人前に発表しようと思うと、「ああでもない病」が始まってしまいます。

でもきっと、みんなが見ていいなと思う作品って、作者も「楽しい」と思いながらノリノリで作ったものが多いのでしょう……!

私もそんな作品を見たり聴いたりするのが大好きです。絵でも、漫画でも、曲でも、映画でも。

わかっちゃいる、わかっちゃいるけど……!

「楽しく絵を描く」ってどんなだっけ?純粋な気持ちで……。

そんなことを思い出すために、まずはこちらのブログで、ひっそりとリハビリを始めることにしました。

絵日記のような感じです。

本日4月8日(もう翌日になってしまったけど)は、花まつり

お釈迦様の誕生日。

その名にふさわしく、例年この日は、桜の花があちこちで咲き誇り、花びらの舞う美しい日柄となることが多かったのです。

ですが温暖化の影響でしょうか、今年の春はやってくるのがずいぶんと早く、今日の気候はまるで五月の頭。

近所の山(みたいな公園)は青々と若葉で茂り、遠くに夏のはじまりさえ見えるような木漏れ日を地面に落としているのでした。

 四月のはじめが誕生日の私としては、桜がだんだん三月の風物詩になっていくことがすこし寂しいと思っていました。

でも、上のお釈迦様の絵を描いていて、ぽつりと心に浮かんだ言葉が「みどり薫る花まつり それもまた、よきかな」

お釈迦様のおだやかな顔を思い浮かべて描いたからかもしれません。

私は、ついつい「ない」方に目を向けてしまうくせがあります。

桜がない、あれができない、これもできない……。

作品を楽しく描くやり方を忘れてしまったのも、きっとそれが原因。

でも。

美しい緑がある。

身近なところに、描きたいもの、書きたいものの種はたくさん眠っている。

できることからやろう。

実を言うと、このブログのタイトル「ひとつぶのをかし」にもそんな意味がこめられています。

身の回り、くらしの近くにあるひとつぶの「をかし」(面白いこと、楽しいこと、美しいこと……)を見つけることで、心がちょっとだけ上向きになれるんじゃないか、と。

そんな気持ちで、みどり薫る花まつりの日から、あたらしい一歩を。